成年後見制度とは?メリットや成年後見人の決め方など

カルマリーガルオフィス

biz07m成年後見制度というのは、ご自身での判断能力が十分でない方(成年被後見人)を、「成年後見人」と呼ばれる人物がサポートする制度のことです。

ここで言う「ご自身での判断能力が十分でない方(成年被後見人)」というのは、例えば、認知症の方や、知的障害、精神障害がある方などのことですね。

ちなみに、サポートと言っても、自己決定権やご自身の意思は最大限尊重しながら、日常生活に必要なことに関してのサポートになります。

成年後見人を付けるとどのようなメリットがあるのか?

例えば、成年後見人がいることで、認知症の方が悪徳商法に引っかかってしまうようなリスクから守られたりもします。

また、遺産分割協議や不動産売却など、比較的大きな判断や決定が必要とされる場面でも、成年後見人がいることでスムーズに事を進めることができます。

逆に、もし成年後見人がいなかった場合を考えてみましょう。

例えば、認知症の方が何かしらの契約をしたとしますよね。
しかし、これは「ご自身での判断能力がない状態での契約」と見なされ、後から取り消されることもあるんですね。

そのようにして、遺産分割が無効になったり、不動産売却でのトラブルに発展したりすることもあります。

そのため、成年後見人を付けておくことで、本人の意思を尊重しながら、本人の代わりに大きな判断や決定を下すことができるようになるわけです。

成年後見人はどのようにして決まるのか?

成年後見人は、「親族などがなる場合」と、「司法書士や弁護士などの法律のプロが選任される場合」があります。

詳しくは以下の記事もご参照ください。
>>関連記事:司法書士に成年後見人を依頼する人が多い理由とは?

どちらにせよ、裁判所に申し立てをしたり、裁判所から選任されたりする必要がありますので、この「成年後見」という制度自体、裁判所がしっかりと監督している制度になります。

成年後見制度の利用は年々増えています

成年後見の申し立ての件数は、年々増えています。
その一番の理由は、現代社会が高齢化社会になっているためです。

ちなみに具体的な数字を出してお話すると、例えば、平成24年における成年後見の申し立て件数は年間で35,000件にものぼりますし、平成24年末の時点で成年後見制度を利用している方の総数は、166,000人にものぼるんです。

成年後見に関して、ご不明な点やご相談などがありましたら、当事務所にいつでもお気軽にご連絡ください。

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